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2018-08-11

手放したくないもの

手放したくないもの

割と【モノ】に対して真摯に向き合っているつもりですが、唯一、決して「手放す」という判断が出来ないもの、したくないものが絵本です。

名作絵本を数多く出版されている福音館書店の方の講演に参加したことがあります。

その時、書店で販売されているハードカバーの絵本と保育園・幼稚園で配布される絵本の違いを、漫画に例えて教えてもらいました。

 

  • ハードカバーの絵本→コミックス
  • 保育園・幼稚園で配布される絵本→月刊誌

 

つまり、配布される絵本コミックスになる前の「絵本の月刊誌」として配布されているそうです。だから、装丁も簡素なんですって。

ただし、月刊誌だから手抜きをしているのではなく、むしろ月刊誌だからこそ沢山の子どもたちの目に触れるので、絵本が配布される3年近く前から企画が立ち上がるものもあるそうです。

そして配本の中で特に人気が高いものはハードカバーの絵本となって一般販売されるそうです。

だから、配本で安価に買えた絵本もハードカバーにしてしまうと同じ内容の絵本なのに割高になってしまうそうですよー。

 

ぐりとぐら

おおきなかぶ

これらは知らない人はいない絵本ですが、最初は配本からのスタートだったそうです。

 

【絵本】だと思えなくて

配布される絵本を、【ただの絵本】だと思っていれば手放すことも出来るんですが、そういった制作された方の陰の努力の話を聞くと、簡単には手放せなくて。

 

手放せないならと、その代わりに【多くの絵本をいつでも手に取って読める環境を作る】ことにしました。

カラーボックスを並べ、そこに幼稚園時代に配布された絵本、3人分100冊以上が収まっています。

 

子どもたちは、今でも時々「あの絵本が懐かしい」とか「この絵本が好き」と言いながら、引っ張り出して読んでいます。

0才の時に配布された絵本を読んでいることも、20冊近くの絵本をごそっと取り出して一冊ずつ読むこともあります。

 

子どもは意外と絵本の内容も覚えています。

児童館には「おもちゃの先生」が居るという話をしたら絵本棚に突進して【おもちゃびょういん】というおもちゃを直す先生の絵本を引っ張り出して来たこともありました。

きっと、ただ絵本を重ねて床に置いているなど背表紙が分かりにくい状態で保管していたら、ここまで繰り返して読まないんじゃないかなぁ。

 

まとめ

絵本は心の栄養であり、お守り。

この先に辛いことがあってそれを乗り越えないといけないとき、大切に読んでいた絵本が子ども達のお守りになると信じてます。

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